副鼻腔炎(慢性副鼻腔炎)

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副鼻腔炎(慢性副鼻腔炎)
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原因について

一般に急性副鼻腔炎が治らずに慢性化したものを慢性副鼻腔炎といいます。慢性化する理由は、鼻と副鼻腔をつないでいる自然口という排泄路が細菌感染やアレルギー反応などによる粘膜腫脹により閉じられてしまい、副鼻腔に膿がたまることが原因です。たまった膿により、粘膜はさらに腫れ上がり、鼻たけ(ポリープ)が発生します。

症状について

粘膜が腫れ上がることで鼻づまり、いびき、嗅覚低下などが起こります。また口呼吸することで咳やノドを痛めること(風邪を引きやすく治りにくい、よく扁桃腺を腫らす)が多く、特に睡眠時の口呼吸では、朝起きるとノドがカラカラ、痛い、声がかれる、さらに熟睡が妨げられることで集中力の低下やイライラ、頭重感などの症状が出ます。膿がたまり副鼻腔の圧力が上がると、頭痛や頬が痛むなどの症状が出ます。鼻汁がのどにまわる後鼻漏(こうびろう)は、気管支喘息を助長すると考えられています。

治療法について

蓄膿(慢性副鼻腔炎)は治らない病気というイメージがありました。 しかし、新しい医療で多くの蓄膿症(慢性副鼻腔炎)が克服できるようになりました。治療法にはマクロライド系抗生物質の少量長期投与と手術的治療(内視鏡下副鼻腔手)があります。

マクロライド系抗生物質の少量長期投与

クラリスあるいはエリスロマイシンといったマクロライド系抗生物質を少量で1、2ヶ月間内服続けることで、重症例でなければ約7割の症例で治癒が期待できます。マクロライド系の抗生物質は通常の抗生物質と違い、細菌を殺すこと以外に粘膜の抵抗力を上げる効果があるからです。また、鼻すすりの癖をなくして、鼻かみを頻回(10回⧸日以上)に行うことが非常に重要です。当院では生理的食塩水を使った鼻かみ法を奨めています。

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CT検査では、副鼻腔の膿みや粘膜の腫れの状態に加えて、最も重要な情報である自然口(排泄路)の開口、閉鎖の様子が正確に分かります。

手術について

手術的治療(内視鏡下副鼻腔手)

マクロライド系抗生物質の少量長期投与の有効性が乏しい場合や、鼻たけ(ポリープ)が存在して自然口を閉鎖している場合に行います。手術の最大の目的は、閉鎖した自然口を開放して副鼻腔の自浄作用を取り戻すことです。内視鏡を用いることで、鼻の中の操作だけすみ、効率的な日帰りが可能になりました。院長細田開発のジェット式洗浄装置およびパワーパンチなる手術支援装置(永島医科器械株式会社製)を用いて、短時間(約1時間)に痛みの少ない日帰り手術が可能となりました。

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鼻の手術は痛いという定説があり、全身麻酔を希望される方があります。しかし当院では、麻酔を工夫すること、安定剤を併用すること、支援機器の開発などで、ほとんどの患者様がウトウトした状態で手術を終えられます。多くの薬剤を必要とする全身麻酔より安全と考えられます。

手術の危険性について  熟練の医師が行うことで危険性は少ないものとなっています。考えられるのもとして以下のものがあります。

術後出血:鼻時が止まらない

目の損傷:ものが二重に見える、失明する(当院ではこれまでに発生していません)

脳の損傷:髄液の漏出、髄膜炎を起こす(当院ではこれまでに発生していません)

術後感染:高熱が出る 鼻がにおう 鼻が痛む 頭痛がする

声が変わる:鼻の通気性がかわり、響く声になる

鼻の形状が変わる:鼻が低くなる

全身的な問題:心臓や呼吸器に影響が出る(当院ではこれまでに発生していません)

どんな手術でも危険性はありますが、それに対する可能な限り予防と対策が重要で、また患者さんにも危険性の説明と十分な理解の上で手術が成り立っています。

術後の生活について

完全に回復するには数週間かかります。手術後は鼻の内側に腫れや痛みが生じることがありますが、これは正常なものです。重い風邪や副鼻腔炎のような症状が起こることもあります。これは、鼻の中の腫れ、乾燥した血液、粘液、かさぶたの形成によるものです。鼻と副鼻腔を正常な状態に戻すために、医師の指示に従ってください。

よくある質問

Q.どのようなときに副鼻腔手術が必要になりますか?
A.短期間に起こった副鼻腔炎のほとんどが、手術が必要ありません。保存的治療と生活習慣の変更で効果が得られます。しかし、このような方法で効果がない場合や長期間繰り返す副鼻腔炎などでは、通院治療を続けても根治する可能性は低く手術が最善の選択肢となることがあります。
Q.この手術にはどのくらいの痛みが伴いますか?
A.ほとんどの場合、安定剤+局所麻酔剤で手術の痛みはコントロールすることができます。もし痛みが出るようであれば、麻酔薬を追加します。手術時の緊張を取るために安定剤を点滴から投与しますので、いくらか眠たい状態となります。
手術後の痛みは鎮痛剤(内服、座薬)で除痛します。
Q.手術が必要な場合、どの程度の費用が必要ですか?
A.副鼻腔炎の程度により手術範囲が段階的に異なります。これに加えて平成24年の保険改定により、費用は年齢、所得、限度額認定証の有無により大きく異なります(3割負担で日帰り局所麻酔 両側手術の場合、8〜22万円)。詳しくは、手術の具体的方法が決定した時点で説明させて頂きます。限度額認定証の取得については、ご加入の保険者にお問い合わせ下さい。
Q.アレルギー性鼻炎と副鼻腔炎はどう違いますか?
A.アレルギー性鼻炎は、ダニやほこり、花粉などが原因となって起こりますが、体質の病気です。これに対して副鼻腔炎は、多くは、細菌感染が原因です。全く異なる病態ですが、アレルギーがあると粘膜が腫れ空気が通りにくくなり、細菌が感染しやすい状況をつくります。従って、アレルギー性鼻炎と副鼻腔炎は合併していることが多いです。
Q.子供の副鼻腔炎に早く気がつくにはどうしたらいいですか?
A.鼻づまりや鼻ダレに加えて、習慣性に口呼吸している、鼻をかまないで鼻ススリをしている、イビキがひどい、中耳炎になりやす、聞こえにくそうにする、ご両親や血縁者にアレルギーや副鼻腔炎があるなどの場合は注意が必要です。
Q.市販薬で治すことはできますか?
A.市販薬は炎症を抑え鼻づまりなどの症状を一時的に抑えることができます。これは主に血管収縮剤の効果で粘膜の腫れが一時的に消失するからです。これらを長期的に使用することで、鼻閉を増悪する場合があります。
鼻ススリをやめて鼻カミを励行されれば、軽症のものであれば完治する可能性はあります。
Q.何日くらい入院しますか
A.当院はすべて日帰り手術です。
お子様など、全身麻酔が必要な場合は近隣の岩野耳鼻科サージセンターで一泊入院手術を行います。
Q.手術時間は何時間くらいですか
A.通常、約1,5時間くらいです。
Q.手術痕は残りますか
A.残りません。
鼻の穴から内視鏡を用いての手術となります。
Q.痛いですか
A.ほとんどの方は痛みを訴えられません。
手術中は安定剤を点滴から使用し、かなり眠たい状態となります。
全身麻酔とは異なり、局所麻酔では基本的に意識はありますが、技術進歩により、ほぼ完全な除痛が行え、痛みや苦しみはほとんど感じません。
Q.費用はいくらかかりますか
A.ご加入の健康保険や年齢によって変わりますが、だいたい、1万円〜30万円ほどです。
高額医療限度額認定証の有無によっても大きく異なります。
Q.すぐに手術は受けられますか
A.手術の空き状況にもよります。
術前検査や手術説明など含め、最短でも1ヶ月は先になります。
<手術までの流れ>
術前検査 約2〜3週間前
手術説明 約1週間前
Q.手術後、どれくらいで仕事に行けますか
A.しばらくは出血しやすい状態ですので、術後2日目以降より、重労働以外なら可能です。
Q.手術を受けたいのですが、遠方なので日帰り手術は難しいのですが
A.当院では、遠方の方も多くお越しいただいております。
近隣のホテルをご案内しておりますので、ご安心下さい。
Q.お風呂はいつから入れますか
A.翌日より、シャワーのみ可能。
入浴は術後2日目以降より可能。
しばらくは長風呂は避けて下さい。
Q.お支払いにクレジットカードは使えますか
A.申し訳ございませせん。お使い頂けません。現金でのお支払いをお願いしております。
Q.手術は何曜日にしていますか
A.月・火・水・金 に執刀しています。
曜日により、執刀医が変わります。
Q.運動(プール)はいつから可能でしょうか
A.通常、術後2週間以降から可能です。
Q.術後、どれくらいの通院が必要ですか
A.通常、手術の翌日、一週間後、1ヶ月後、3ヶ月後、6ヶ月後、に診察させて頂き、以後6ヶ月に一度、診察にお越しいただきます。
Q.任意加入の生命保険の診断書は書いてもらえますか
A.当院は入院設備がないため、外来での手術算定をしております。
そのため、外来扱いで診断書を書かせて頂いております。