急性中耳炎
急性中耳炎の原因について
乳幼児に多い疾患で、カゼをひき鼻汁が多くなった後などに発生しやすいです。
乳幼児では、耳管は太くて短いため鼻汁が中耳に侵入しやすく、また鼻汁をうまくかめず副鼻腔炎の合併が多いことなどが急性中耳炎を起こしやすい原因です。しかし、8才以上になると、急速に発症頻度が低下していきます。
急性中耳炎の症状について
カゼをひいた後などに耳痛、難聴が発生します。時に発熱や耳漏を伴います。乳幼児では、泣いてしきりに耳を触ったりします。
急性中耳炎の治療法について
短期間の抗生剤の内服や点耳薬の投与を行います。発熱、疼痛が高度の場合には、鼓膜を切開して中耳に貯まっている膿を排膿します。
多くの場合が短期間(1~2週間)で治癒します。
鼻、副鼻腔に問題がある場合や、薬の効きにくい耐性菌が原因となっている場合などでは、繰り返して耳漏が出る場合があります。
当院では、ジェットイリゲーションによる耳内の洗浄を行います。
また、非常にまれに髄膜炎などの重症化する例があります。