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慢性中耳炎の症状や原因は?

  • コラム

「中耳炎になった後、音が聞こえにくい…」

もしかすると、中耳炎を繰り返したり、炎症が続いたりする「慢性中耳炎」かもしれません。

今回は、慢性中耳炎について病気の特徴や症状、原因について解説します。

慢性中耳炎とは?

慢性中耳炎は急性中耳炎や怪我などにより鼓膜に穴が空いてしまった後、穴がふさがりきる前に中耳炎の症状が改善してしまい、中耳に細菌が入りやすくなることで、中耳炎を繰り返してしまう病気です。

慢性中耳炎の仕組み

慢性中耳炎の主な症状は?

慢性中耳炎の主な症状は「難聴」と「耳漏(じろう)」です。

難聴は鼓膜に穴が空いていることで、外からの音がうまく伝わらないことが原因です。

また、感染による炎症が長引いてしまうと、音を耳の神経に伝える「耳小骨(じしょうこつ)」と呼ばれる部分が破壊されてしまい、難聴を引き起こします。

耳漏とは耳から黄色いドロッとしたうみが出てくる症状です。

急性中耳炎では、内耳で細菌が増えることで、うみがたまっていきますが、慢性中耳炎では鼓膜に穴が空いているため、耳の外にうみが出てきます。

そのため、急性中耳炎のように内耳にうみがたまることによる痛みはありません。

慢性中耳炎の原因とは

風邪や副鼻腔炎(蓄膿症)などで喉や鼻の細菌が耳管を通って耳に入ってしまうと急性中耳炎になります。

急性中耳炎が治療されず慢性化してしまうと、鼓膜に穴が空いてしまい、簡単に細菌に感染しやすくなり慢性中耳炎の原因となります。

また、事故や爆発などによる外傷で鼓膜を損傷したり、中耳と鼻や喉をつなぐ耳管と呼ばれる部分が詰まったりすることも慢性中耳炎の原因となります。