鼻づまりについて

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鼻づまりについて

鼻づまりの悪影響

なぜ人は鼻で呼吸するのでしょう。鼻をつまんで数分間口呼吸すると分かりますが、口呼吸ではすぐに喉がカラカラになります。これは、鼻呼吸することで吸気を加湿、加温して、喉や気管や肺を乾燥から守っているからです。鼻づまりによる口呼吸は、喉や気管を痛めやすく、カゼをひきやすく、治るのも遅くなります。

また、鼻呼吸で頭蓋底(脳の底)を冷却しています。これがなくなるために、「いつでも頭がボーとする」とか、集中力の低下といった症状が出ます。また、イビキがひどくなり、睡眠が浅くなることも影響します。治療で鼻づまりがなくなり、「カゼをひきにくくなった」「集中力や持続力が上がった」という声をよく聞きます。

慢性的鼻づまりは、鼻づまりの自覚がない

鼻がつまって苦しいと感じる人は、鼻が通っている時があるので、つまった時に辛いと感じます。しかし、小さい頃から鼻づまりで口呼吸が当たり前になっている方は、鼻づまりを自覚していない場合がほとんどです。手術して始めて、鼻呼吸の爽快感と、ご自分が鼻づまりであったことを認識される方をよく経験します。

原因について

大きく分けて、次の3つの原因が考えられます。

1)副鼻腔炎による鼻タケや膿性の鼻漏が鼻内に貯留している場合

2)アレルギー性鼻炎や点鼻薬の常用により、鼻の粘膜特に下鼻甲介が腫れている場合(肥厚性鼻炎)

3)鼻中隔弯曲症による鼻の骨の構造のゆがみによる場合

以上の原因が考えられますが、これらの原因が混合されている場合が殆どです。
一時的な炎症やアレルギーによるものは、薬で直ぐに治ります。慢性的鼻づまりは、薬や通院を繰り返しても治りません。「何ヶ月も通院と薬を続けたが結局変わらなかった」と言われる患者さんを多く拝見します。

症状について

昼間に鼻が通っていても、夜間に口呼吸になっていることがあります。夜間の口呼吸は、昼間のものよりもノドを痛める原因になります。ご自分が、鼻づまりであるかどうかは、「朝起床時にノドがカラカラになっている」「イビキがひどい」かを確かめて下さい。起床時にノドがカラカラになっていれば、就眠中口呼吸になっていた証拠です。

治療法について

原因に合わせた治療が必要です。
CT検査、アレルギー検査などにより正確な原因をつかみます。
鼻中隔弯曲症、肥厚性鼻炎の治療について述べます。

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手術について

鼻中隔矯正術(鼻中隔をまっすぐに矯正)および 粘膜下下甲介切除術(肥厚した下鼻甲介を適度な大きさにする)を行った。術後、鼻中隔はまっすぐになり、総鼻道も十分な通気性が確保されている。日本の一般的耳鼻科では、この手術は一週間前後の入院が必要ですが、欧米では日帰り手術が一般的です。当院では、年間約100件の鼻中隔矯正術を施行しています。

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手術の危険性

殆ど安全な手術ですが、まれに術後出血や鼻中隔穿孔(鼻中隔に穴が開く)などがあります。術後2週間程度は手術の炎症による鼻閉、鼻水があります。