耳の病気・治療ear

低音障害型感音難聴

低音障害型感音難聴の原因について

低音障害型感音難聴は、蝸牛型メニエールとも呼ばれ、メニエール病と同じ病態である内リンパ水腫が蝸牛に起こると考えられています。但し、メニエール病とは異なり、平衡覚に関係する前庭には内リンパ水腫がなく、めまいは起こらないものをいいます。
低音障害型感音難聴は急性の感音難聴で、突発性難聴と混同されやすいですが、突発性難聴のような有毛細胞の障害は少なく、突発性難聴より治りやすいです。

低音障害型感音難聴の症状について

メニエール病と同様に、20~40代の女性に多く、耳に水が入ったような耳閉感、「ゴーッ」という低音の耳鳴り、低い周波数が聞こえにくい低音障害の感音難聴が起こります。
また、完治してもストレスなどを誘因に繰り返して起こすことがあります。

低音障害型感音難聴の治療法について

メニエール病と同様に、睡眠不足や精神的、肉体的ストレスが大きな誘因となります。ストレスでは血液循環が悪くなりますが、内リンパ液を産生する血管条は非常に細い血管が密集し、特にストレスの影響が出やすいのです。このため、規則正しい睡眠や適度な運動が非常に大切です。
薬物療法としては、利尿剤と副腎皮質ホルモンなどです。 治療で改善することが多いですが、中には繰り返しながらめまいを伴うメニエル病に移行する場合があります。
また、再発や難治性の場合は、聴神経腫瘍などの脳の問題がないことを精査することが必須です。