睡眠時無呼吸症候群(SAS)

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睡眠時無呼吸症候群(SAS)

睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは

睡眠中に10秒以上呼吸が止まったり(無呼吸)、喉の空気の流れが50%以下になった状態(低呼吸)が、1時間に5回以上ある場合を睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome:SAS)とされています。この1時間あたりの無呼吸低呼吸指数(AHI:Apnea Hypopnea Index)といい、重症度を決めるときに使用します。5~15回を軽症、15~30回を中等症、30回以上を重症と分類されます。

原因について

睡眠中にいびきで呼吸が停止します。深い睡眠がとれないため、日中の眠気による記憶力や集中力の低下がおこり、交通事故や労働災害で社会問題に至った実例があります。また酸素不足のため循環機能に負担をかけ、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞、高血圧、糖尿病などの原因になります。正常人に比べ高血圧症には3倍、心筋梗塞には6倍、脳梗塞には10倍なりやすいといわれています。

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診断には、自宅でできる簡易検査と一泊入院が必要なPSG検査(ポリソムノグラフィー)とがあります。SASが疑われた場合には、まず簡易検査を行います。これはご自宅で簡易検査装置を一晩装着、後日受診時に呼吸状態、血中酸素濃度の推移から無呼吸重症度を判定します。簡易検査でSASが疑われ、さらにCPAP(シーパップ)という治療の導入が必要な場合、PSG検査を行います。これは一泊入院で、睡眠中の脳波や呼吸、眼球、筋肉の動きなどを記録、分析します。

治療法について

いびき、SASの約24%に鼻中隔湾曲、20%にアレルギー性鼻炎、10%に慢性副鼻腔炎が存在します。鼻づまりがあると鼻腔の通過スピードが速くなり、軟口蓋(ノドチンコ)が震えてイビキとなります。また、口呼吸では下顎が下がり(舌が喉に落ち込む)気道が狭くなります。従って、鼻づまりがあれば、まず鼻の治療が優先されます。鼻づまりを治療してもSASが持続する場合は、以前には軟口蓋形成術というノドの手術も盛んに行われましたが、現在ではCPAP(シーパップ)という鼻呼吸を補助する装置による治療が主流となっています。CPAPは鼻を通して空気を送りますが、CPAP使用者の約30%が鼻閉の治療が必要というデータもあります。

いびき、無呼吸の疑い
簡易睡眠検査、治療が必要か判断
自宅で簡易睡眠検査
治療の必要がある
イビキかを判断
鼻づまり あり
鼻づまり なし
鼻づまりの治療
●保存的治療、内服、鼻うがい
●外科的治療
 鼻粘膜焼灼術
 鼻中隔湾曲矯正術
 副鼻腔炎手術
●ダイエット療法
●寝具の見直し、横寝
●マウスピース療法 など
上記の治療でSASが持続する場合には鼻から空気を送り込み睡眠を補助する装置 CPAP(シーパップ)の適応となります
(一泊入院のPSG検査にて適応決定します)